OSのインストールしてあるHDDを大容量のHDDに交換したものの、現在の環境をそのままクローンしても大容量HDDの全部の容量を使うことができないで困っていました。
ググってもあまり情報がなく試行錯誤(というほどでもありませんが)した結果です。
SSDが全盛の昨今ですが、時代の流れに逆らうように、大容量ハードディスクの価格も手頃になってきたので3TBのハードディスクを買いました。
今OS(Windows)をインストールしてあるハードディスクは1.5TBと少し小さめなので、折角なのでということと、OSをインストールしてあるHDDも古くなってきたので、壊れたら手間がかかるということで、今回買った新しい3TBのHDDに、現在インストールしてある1.5TBのHDDのデータをOSも含めてクローンすることにしました。
と、決めたものの早速壁に当たってしまいました。現在の1.5TBのHDDはMBR方式で、ご存じのとおりMBRでは2TBまでしか使えず、今回買った3TBの領域を全て使うことができません。
全部使うにはGPT形式で使わなければなりません。
この3TBのHDDに如何にして現在の環境を移転するか?が今回の課題です。OSを新規インストールすれば何の問題もないのですが、OSのインストールに加えて現在使っているアプリケーションのインストールを含め、その他の設定にかかる手間を考えると現在の環境のままでどうにか移転できないかと思った次第です。
最初にGoogleで検索して見つけたのが、Paragonの「Migrate to UEFI」でしたが、使い方を解説してあるページが見つからず、使い方が今ひとつわからず断念しました。
次に見つけたのがSegateの「DiscWizard」というフリーソフトです。
SeagateのHDDを使っていると使用できて、MBRからGPTに変更しながらクローンできるとQ&Aに書いてあったのですが、GPTに変換する画面が見つからずこれも断念しました。
次に見つけたのがこちらの「コマンドプロンプト」を使ってのコピー方法です。コピーを作るところまでは行くのですが、ブート情報の再構築でつまずいて、どうしてもOSが起動できませんでした。「コマンドプロンプト」に疎いのが原因ですが、数時間かけての失敗は疲れました。
どうにかならないかと、フリーソフト(AOMEI Partition Assistant Standard Edition)でクローンをしてから、「GPTディスクへ変換」をクリックすると「この機能はProfessional版かServer版でないと使えません」的なエラーメッセージが出ました。
無料のフリー版ではできないのかと諦めかけたのですが、ふと先日「EaseUS Partition Master 11.0」のProfessional版(通常¥4,980円)を24時間限定で無料配布していたのをゲットしていたのを思い出し、「GPTディスクへ変換」をクリックしてみました。
結果はいとも簡単にMBRからGPTに変換できました。
今回自分がゲットした無料キャンペーンがまたあるようでしたら、EaseUS Softwareからのお知らせメールがくれば逐次アップしますのでご期待ください。
見ていただけた方は少ないとは思いますが、無料配布はこちらのページでご紹介していました。
もし、新規インストールをするのが面倒だとお考えの方の参考になるかもしれないと思い、このページをアップしました。
ご参考になれば幸いです。
MBR形式のOSをGPT形式のHDDにクローンする方法
変換方法 其の壱
新品のハードディスクです。容量は3TBでMBR形式の状態です。
最初からMBR形式をGPT形式に変換しておきます。
Aomei Partition Assistantを使いました。

左上の「適用」をクリックします。
「実行」をクリックします。
GPT形式に変換されました。
GPTに変換された新品の3TBのHDDに、Aomei Backupperを使って、現在OSのインストールされている1.5TBのMBR形式のHDDの内容をクローンします。
1.5TBのMBR形式のHDDをクローン元のディスクとして指定します。
3TBのGPT形式に変換した新品のHDDを宛先ディスクとして指定します。
「宛先ディスク上のパーティションを編集」でクローン方法を変更できます。
今回はサイズ変更なしで、そのままの状態でクローンしました。
「開始」をクリックします。
クローン成功です。
変換方法 其の弐
Aomei Backupperを使いクローンします。
「クローン」「ディスククローン」をクリックします。

1.5TBのMBR形式のHDDをクローン元のディスクとして指定します。
3TBのGPT形式に変換した新品のHDDを宛先ディスクとして指定します。
「宛先ディスク上のパーティションを編集」でクローン方法を変更できます。
今回はサイズ変更なしで、そのままの状態でクローンしました。
「開始」をクリックします。
クローンの完了です。
MBR形式のHDDへのクローンですので、当然MBR形式になっています。

このMBR形式をGPT形式に変換するのですが、まず最初に試したのがAomei Partition Assistantでの「GPTディスクへの変換」です。
結果は、「この機能はProfessional版かServer版でないと使えません」的なエラーメッセージが出て変換できませんでした。

そこで思いついたのが、以前無料でゲットした「EaseUS Partition Master Pro」です。
このソフトを使って「MBRをGPTに変換」をクリックしました。

「変更を適用」をクリックします。
結果は「unknown error」のメッセージが出て変換できませんでした。
実験的に、最初にした時には成功したのですが???です。

仕方なく「EaseUS Partition Master Pro」では、「WinPEブータブルディスク」が作れるので、ブータブルディスクを作ってそちらで試してみました。
CDを挿入してBios設定を第一起動をDVDにして、CDから起動します。
変換したいHDDを選択して、「Convert MBR to GPT」をクリックします。

「変更を適用」をクリックします。
再起動してBIOSの画面に「Windows Boot Manager」というのがあれば成功です。
「起動オプション #1」に「Windows Boot Manager」を指定すれば、3TBのGPT形式のHDD、すなわちUEFIから起動できます。

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